このページでは、運送会社の安全教育担当者向けに、デジタコ(デジタルタコグラフ)を用いた指導でドライバーから反発が起きる原因と、その解決策について解説します。走行データを監視のためではなく、ドライバーが納得して安全運転に取り組むための効果的な活かし方をまとめています。
多くの運送会社で導入されているデジタコですが、運行管理者がそのデータを「ドライバーの監視や過失の追及」のために使ってしまうと、現場の強い反発を招きます。「常に一挙手一投足を見張られている」という息苦しさは、ドライバーの職場に対する不満を募らせ、管理者との信頼関係の悪化や、最悪の場合は離職へと繋がる引き金になりかねません。
「今月はなぜ急ブレーキの警告が出たんだ」「点数が低いぞ」といった、減点主義による叱責ばかりの指導も逆効果です。ドライバーからすれば、「前車の急な割り込みを避けるための不可抗力なブレーキだった」など、現場ならではの言い分があります。状況を考慮せず、システム上の数値や警告だけで一方的に注意される指導に対しては、プロとしての自負があるドライバーほど納得がいかず、不満を抱きやすくなります。
デジタコ指導の目的は、ドライバーを責めることではなく、重大事故から身を守ってもらうことです。そのためのアプローチのポイントを整理しました。
デジタコのデータを、危険挙動を探すためだけでなく、適切な速度維持や丁寧なアクセルワークといった「模範的な運転」を見つけるために活用します。客観的なデータをもとに、日頃の安全運転の努力を具体的に褒めて承認することで、ドライバーのプロ意識とモチベーションを高める好循環が生まれやすくなります。
自動アラートや点数だけで評価を下さず、「この時間帯に急減速の記録があるけれど、何か突発的な状況があった?」と、まずはドライバーの言い分に耳を傾ける対話(傾聴)が大切です。会社が現場の状況を理解しようとする姿勢を示すことで、ドライバー側の頑なな態度や反発を和らげることが期待できます。
デジタコの点数や警告をそのまま突きつけるのではなく、あえて「燃費データ」などの客観的な指標を抽出し、ドライバー自身に手書きで走行管理表などを記録させる手法も効果的なアプローチとなります。
システムから自動で出力された結果を見せられるだけでは「やらされ感」が残りますが、自身の運転結果を自ら手で書き写して振り返る(内省する)ことで、ドライバーは「自分のどのアクセルワークがデータに影響しているのか」を自発的に納得しやすくなります。デジタルデータとアナログな手書き記録を組み合わせることで、押し付けではない、芯からの安全意識の定着を後押しします。
デジタコのデータを一人ひとりの運行実態に合わせて細かく分析し、反発を招かない対話型の個別指導を継続していくには、多忙な運行管理者にとって膨大な時間と労力が必要になります。また、社内の人間関係が邪魔をして、丁寧に指導しようとしてもうまくいかないケースも少なくありません。
こうした現場の負担やコミュニケーションの摩擦を解消するには、第三者の専門スタッフ(プロのコンサルタント)による訪問指導を活用したり、客観的なデータから良い運転を自動で見つけてポジティブなフィードバックを行える教育サービスを導入することが有効な選択肢となります。外部の専門的な視点を取り入れることで、ドライバーの「監視されている」という警戒心を解き、自発的な安全運転へと行動を変容させる効果的なサポートが期待できるでしょう。
当メディアでは、ベテランが多い、あるいは時間が不規則といった「現場の状況」に合わせた比較軸で各サービスを解説しています。 自社が抱える事故リスクの低減・防止に向けて、自社の課題や運行実態に合わせてどの観点で比較すべきか。
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教育に必要な内容は、ベテラン・初心者が多いか、あるいは勤務時間が異なりドライバー全員参加での研修が難しいといった現場の状況によって異なります。そこで今回は、それぞれの状況に合わせた3社を厳選。自社にフィットするサービスをご紹介します。